研究課題/領域番号 |
16K08405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 山口大学 (2018) 長崎大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
北原 隆志 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30380934)
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研究協力者 |
中嶋 幹郎
柳原 克紀
島田 卓
長塚 伸一郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 薬剤性肝障害 / ヒト肝細胞キメラマウス / バイオマーカー / miRNA / キメラマウス / 肝障害マーカー / 医薬品情報 / 安全性 |
研究成果の概要 |
医薬品による副作用として肝障害は大きな問題であるが、その予測は困難である。本研究では、臨床上、比較的高い割合で肝障害を引き起こす医薬品と、ほとんど肝障害が報告されない医薬品をヒト肝細胞キメラマウス(肝臓の約80%をヒト肝細胞に置換したマウス)に投与し、重篤な薬剤性肝障害を引き起こす医薬品のみで変動がみられるバイオマーカーの探索を試みた。その結果、肝障害を発症する医薬品投与により血液中に分泌が確認されるmiRNAはmiR-4306およびmiR-3149であった。この2種類のmiRNAは臨床において、重篤な薬剤性肝障害の発症を予測するバイオマーカーとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上市されてから、薬剤性肝障害は報告されたことで販売中止になったり、緊急安全性情報を発出するケースがある。このように臨床現場において薬剤性肝障害は高頻度であること、また重篤な場合、転帰が予後不良となることから、その早期発見は診療上極めて大きな恩恵をもたらす。また医薬品開発においても、副作用発現による上市後の発売中止は企業にとって大きな損失であり、早期に予測することは非常に有益となる。本研究の成果として得られた2つのmiRNAは、バイオマーカーとして薬剤性肝障害の予測を行うことができ、医薬品開発および臨床現場における医薬品の副作用回避・軽減に、有益な安全性情報をもたらす可能性がある。
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