研究課題/領域番号 |
16K08410
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
吉田 明 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (80252005)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アポトーシス / Bcl-2 / Mcl-1 / 幹細胞 / 白血病 / 静止期 / Survivin / Venetoclax / 抗アポトーシス分子 / HSP90阻害剤 |
研究成果の概要 |
抗アポトーシス分子Bcl-2、Mcl-1は難治性白血病の幹細胞において発現が亢進していることが報告されている。これらの分子の発現量を低下させ休止期にある幹細胞を死滅させることが可能な薬剤を同定することが本研究の目的である。Bcl-2に対する特異的な阻害剤であるVenetoclaxおよびMcl-1阻害剤S63845を用いて検討した。白血病細胞をG0/G1期に誘導して検討を行ったところ、VenetoclaxおよびS63845は静止期の白血病細胞に対して殺細胞効果を発揮することが判明した。また両薬剤を併用して検討したところ相乗的な殺細胞効果が観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性の急性白血病患者を治癒に導くためには、幹細胞レベルで白血病細胞を死滅させることが重要であると考えられる。従来型の抗がん薬の多くのものがDNA合成阻害剤として作用するものが多く、このため休止期にある幹細胞に対しては充分な効果を発揮できないと考えられる。抗アポトーシス分子Bcl-2およびMcl-1は難治性白血病の幹細胞において発現が亢進していることが報告されている。今回、我々はBcl-2阻害剤VenetoclaxおよびMcl-1阻害剤S63845が休止期にある白血病細胞に対して殺細胞作用を発揮することを見出した。これらの知見は新規治療法の開発に役立つと考えられる。
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