研究課題/領域番号 |
16K08412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
川野 雅章 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (30447528)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | polyomavirus / simian virus 40 / virus-like particle / mucosal immune response / innate immune response / adaptive immune response / adjuvant / vaccine / antibody production / major capsid protein / VP1 / mucosal immunology / mucosal adjuvant / immune induction agent / vaccine platform / 薬学 / 免疫学 / 生体材料 / ナノ材料 / ウィルス |
研究成果の概要 |
Simian virus 40 (SV40) のウイルス様粒子 (VLP, virus-like particle) タンパク質ナノカプセルに対する免疫応答をマウス脾臓リンパ球と鼻咽腔関連リンパ組織 (NALT, naso-pharynx lymphoid tissue) の間で比較するため、脾臓リンパ球とNALTを調製し、SV40 VLPに対する反応を解析した。また、SV40 VLPと反応した免疫細胞をマウスに戻し、獲得免疫を誘導する系を構築した。また、SV40の侵入経路に存在する因子とSV40 VLPとの相互作用解析を行った。さらに、抗原をSV40 VLPに内包したワクチンを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
粘膜ワクチンは、医師の介入を必要とせずに投与できることから、医療コストの軽減に繋がることが期待される。しかしながら、目的の抗原に対して効率よく粘膜免疫を誘導できるウイルス様粒子を用いたワクチンキャリアは未だ実用化されていない。我々の解析で、simian virus 40のウイルス様粒子は経鼻投与でも脾臓リンパ球に目的の獲得免疫を効率良く誘導することが示された。この未解明の粘膜免疫誘導機構を解明することは学術的意義があり、また、医療コストの削減に繋がるVLP粘膜ワクチンキャリアの開発は、近年問題となっている社会保障費の削減にも繋がるものと考えられるため社会的意義も十分にあるものと考えられる。
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