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肺MAC症治療におけるクラリスロマイシンとフルオロキロン系抗菌薬の薬物相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 16K08416
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関東京理科大学

研究代表者

青山 隆夫  東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (60262028)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード肺MAC症 / クラリスロマイシン / リファンピシン / レボフロキサシン / キノロン系抗菌薬 / 薬物相互作用 / MDR1 / 気道上皮被覆液 / CYP3A / クロリスロマイシン / フルオロキノロン / トランポーター
研究成果の概要

肺MAC症治療のクラリスロマイシン(CAM)にリファンピシン(RFP)などを加えた多剤併用療法で無効あるいは副作用が発現した場合に、レボフロキサシン(LVFX)等のキノロン系抗菌薬を併用すると治療効果が減弱する。本研究は、肺MAC症患者を想定したRFP前処置マウスに、CAMおよびLVFXを経口投与後のCAMの体内動態から相互作用の有無を明らかにした。CAM;LVFXの各併用用量比において、血漿中濃度に変化は認められなかった。一方、LVFX併用により肺組織から気道上皮被覆液(ELF)へのCAM移行率が低下する傾向が見られた。気道上皮細胞上のMDR1で両剤が拮抗したことが原因と考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年増加傾向にあるMycobacterium aviumを原因菌とする肺MAC症の治療は主薬のクラリスロマイン(CAM)にリファンピシン(RFP)などを併用する。治療に難渋する場合にはレボフロキサシン(LVFX)等のキノロン系抗菌薬が併用するが、反対に効果が減弱することがある。そこで、肺MAC症患者を想定したRFP前処置マウスにCAMおよびLVFXを経口投与後のCAMの体内動態を検討した結果、LVFX併用により肺組織から治療標的部位の気道上皮被覆液(ELF)へのCAM移行率が低下する傾向が見られた。患者においても同様の現象が起きている可能性があり、治療において留意すべきであると考える。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 肺<i>Mycobacterium avium</i> complex症治療薬の薬物相互作用と適正使用2016

    • 著者名/発表者名
      下村斉、青山隆夫
    • 雑誌名

      医療薬学

      巻: 42 号: 12 ページ: 781-794

    • DOI

      10.5649/jjphcs.42.781

    • NAID

      130006248695

    • ISSN
      1346-342X, 1882-1499
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 肺MAC症治療におけるクラリスロマイシンとキノロン系抗菌薬の相互作用に関する研究2-マウスの気道上皮被覆液への移行性からの検討-2019

    • 著者名/発表者名
      有賀あいみ、池澤知華、浅賀香里、中村真菜、河野洋平、下村斉、青山隆夫
    • 学会等名
      日本薬学会第139年会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 肺MAC症治療におけるクラリスロマイシンとキノロン系抗菌薬の相互作用に関する研究 -マウスの気道上皮被覆液への移行性からの検討-2018

    • 著者名/発表者名
      中村真菜、河野洋平、下村斉、青山隆夫
    • 学会等名
      日本薬学会第138年会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
  • [学会発表] アスペルギルス合併肺MAC症患者における薬物相互作用 -イトラコナゾールとリファンピシンによる血清中クラリスロマイシン濃度および治療効果への影響-2016

    • 著者名/発表者名
      下村斉、安達聖那、青野崇宏、木暮聖、山本陽介、宮嶋篤志、廣田孝司、馬島徹、今中景子、増山英則、青山隆夫
    • 学会等名
      日本病院薬剤師会関東ブロック第46回学術大会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉)
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] 肺MAC症長期化学療法における血清中クラリスロマイシン濃度と効果および治療中断に関わる因子の検討2016

    • 著者名/発表者名
      下村斉、安達聖那、青野崇宏、木暮聖、山本陽介、宮嶋篤志、廣田孝司、馬島徹、今中景子、増山英則、青山隆夫
    • 学会等名
      第26回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      京都国際会議場(京都)
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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