研究課題/領域番号 |
16K08418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
河野 弥生 東京理科大学, 薬学部薬学科, 講師 (50711660)
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研究分担者 |
花輪 剛久 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (00302571)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 熱応答性 / 薬物担体 / ポリ塩化ビニル / 可塑剤 / 薬物放出 / 創傷治癒 / ガラス転移温度 / イルソグラジマレイン酸塩 / ポリ塩化ビニル(PVC) / トリメリット酸トリ(2ーエチルヘキシル) / イルソグラジンマレイン酸塩 / 熱応答性フィルム / 創傷治療 / 経皮吸収型製剤 / 塩化ビニル / トリメット酸トリ(2‐エチルヘキシル) / 製剤学 / 薬剤学 |
研究成果の概要 |
PVCは熱可塑性樹脂であるが、それ自体は比較的硬くて脆いポリマーであるため、可塑剤が加えられる。本研究では、PVCの熱可塑性に焦点を当て、 PVC、および薬物を含有するPVCフィルムを調製し、薬物担体としての適用性を評価した。また、本研究ではイルソグラジンマレイン酸の創傷治癒効果を別途検証した。 DSC、FTIR、PVCからのAPIの放出挙動、TOTM含有量とモデル薬物の種類の違いおよび熱条件によって様々な物理化学的性質を示した。これらの結果から、TOTMを含むPVCフィルムは、環境熱条件に応じて薬物放出を制御することができるパッチ型製剤として適用可能であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、我々の周囲に身近に存在するポリ塩化ビニルに着目し、可塑剤としてTOTMを用い、種々のTOTM含量を有するPVCフィルムを調製し、物性評価した後、実際に医薬品を含有させたPVCフィルムを調製し、フィルムからの薬物放出挙動について検討することで、PVCフィルムの温度応答性薬物担体への応用の可能性について検討した。 これまで、PVCフィルムを薬物担体として使用した事例はない。また、別途検証したイルソグラジンマレイン酸塩の創傷治癒効果から、PVCフィルムは創傷治癒を目的とした熱応答性フィルムへ応用可能であることを明らかにすることができた。
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