研究課題/領域番号 |
16K08420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
水谷 秀樹 金城学院大学, 薬学部, 教授 (80397504)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | アントラサイクリン / 抗がん剤 / 活性酸素 / DNA損傷 / アポトーシス / アクラルビシン / doxorubicin / ROS / PARP / 薬学 / 癌 / 薬理学 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
アントラサイクリン系抗がん剤(AC)と活性酸素(ROS)との情報の再構築した。ドキソルビシン(DOX)、エピルビシン (EPI)、ダウノルビシン(DNR)、イダルビシン(IDR)、アクラルビシン(ACL)でのDNA損傷性と細胞死で評価した。Cu(II)の存在下でACはDNAを損傷し、その強度は、DOX≒EPI > THP ≒ IDR > ACR >> DNRで、DNRでは損傷が認められなかった。一方、THP, ACR, IDRの細胞死を検討した結果、THP, ACRの細胞死にはROSが関与したが、IDRではしなかった。また、ACRの細胞死でCu(I)が関与し、Cuの重要性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アントラサイクリン系抗がん剤の作用機序として活性酸素種の関与が知られているが、その詳細については明らかでない。我々はこれまでドキソルビシンのCu(II) 存在下での新しい酸化的DNA損傷機構を明らかにしたが、今回、ピラルビシン、アクラルビシン、イダルビシンでも同様にCu(II)存在下でDNA損傷することを明らかにし、アクラルビシンによる細胞死でCu(I)の関与を明らかにした。これらの成果はアントラサイクリンの新しい作用機序の解明につながり、創薬の場、臨床の場へフィードバックすることにより、新規抗がん剤の開発、がんの薬物治療の進展につながり、社会への還元が期待される。
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