研究課題/領域番号 |
16K08429
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
片岡 泰文 福岡大学, 薬学部, 教授 (70136513)
|
研究分担者 |
道具 伸也 福岡大学, 薬学部, 准教授 (60399186)
高田 芙友子 福岡大学, 薬学部, 助教 (70412575)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 血液脳関門 / serum amyloid A / 慢性閉塞性肺疾患 / 脳血管内皮細胞 / 脳ペリサイト / Serum amyloid A / サイトカイン / ケモカイン / 薬剤中枢性副作用 |
研究成果の概要 |
本研究では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪期に増加するserum amyloid A(SAA)が血液脳関門(blood-brain barrer; BBB)を障害する可能性を追求した。(1)apo-SAAは脳血管内皮細胞のBBB透過性を亢進させた。(2)apo-SAAは、Toll様受容体4(TLR4)を介して脳ペリサイトの炎症性サイトカインのmRNA発現を誘導した。本実験結果は、SAAが脳血管内皮細胞の物質透過性および脳ペリサイトの炎症反応をそれぞれ亢進させ、これら直接的および間接的経路を介してBBB機能を障害する可能性を示唆する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、BBB構成細胞である脳血管内皮細胞および脳ペリサイトに対するSAAの作用を検討した。その結果、SAAが直接的および間接的経路を介して血液脳関門のバリア機能を低下させることが判った。今後は、COPD病態におけるSAA変動、BBB障害および脳ペリサイト病変化の関連性について追究し、脳ペリサイトの病変化を機軸にした「COPD病態進行とBBB障害」の連関機構を明らかにする必要がある。以上、本研究はCOPD病態におけるBBB機能障害発現の標的分子としてSAAを提示した点で意義深い。
|