研究課題/領域番号 |
16K08446
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
藤倉 義久 大分大学, 医学部, 教授 (10165368)
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研究分担者 |
伊奈 啓輔 大分大学, 医学部, 准教授 (20203193)
千葉 政一 大分大学, 医学部, 准教授 (20457633)
北村 裕和 大分大学, 医学部, 客員研究員 (70115559)
松村 譲兒 杏林大学, 医学部, 教授 (90173880)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ホルムアルデヒド(FA)代替液 / N-Vinyl-2-pyrrolidone / 親水性高分子モノマー / プリザーブ液 / ご遺体の固定・保存液 / 外科手術修練 / 篤志献体 / フォルムアルデヒド(FA)代替液 / N-Vinyl-2-pyrrolidinone / 組織固定液 / 臓器保存液 / 解剖学 / 環境 / 看護学 / 獣医学 |
研究成果の概要 |
NVP終濃度5%以上で防腐され、2年近く保存された。終濃度5%ではご遺体は軟らかく、学生実習には不向きであったが、臨床解剖・外科修練で有用なご遺体が用意できた。現時点で肉眼解剖実習用にはNVP10~20%、臨床解剖・外科修練用にはNVP7.5~10%、理学療法士・作業療法士見学用にはNVP5~10%くらいで比較的良い結果が得られたが、まだまだ検討が必要である。安全性に関して全ての病原微生物について検討できないので、ご遺体の病歴をよく確認し、特定の細菌・ウイルス感染が陰性のご遺体について研究を行うようにした。また、NVPの作業者への影響はSDSに則ってリスク低下を図るようにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホアルデヒド(FA)は有用な固定・保存液であるが、発癌性物質なので本来使用しないのが望ましい。本研究はFAを全く使わないご遺体の保存液であるプリザーブ液を用いた研究で、皮膚感作性・腐食性、生殖細胞変異原性、発癌性など全ての項目でNVPはFAより安全である。このような試薬は他には聞いたことがなく、解剖学講座のスタッフにとって福音と考えられ、今後少しずつ使用が増えていくと考えられる。
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