研究課題/領域番号 |
16K08450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中島 裕司 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80207795)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心臓 / 冠状動脈 / 内皮細胞 / 起源 / 冠状血管 / 心臓形態形成 / 細胞標識 / EGFP-Tol2 / ウズラニワトリキメラ / 冠状血管形成 / メカニズム / 解剖学 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
冠状動脈内皮細胞(CE)の起源について、鳥類キメラ、蛍光標識、EGFP-Tol2を用いて明らかにした。CEの起源とされていた心外膜原基は表層の中胚葉性上皮とその内側の静脈洞内皮由来の間葉細胞で構成されており、表層から心外膜、平滑筋が発生し、内側の間葉からCEが発生した。心臓の領域別のCEの起源について検討した結果、心室自由壁心外膜下のCEは静脈洞に由来し、心室心内膜直下のCEは心室心内膜に由来していた。心室中隔のCEは静脈洞および心室心内膜由来のCEが混在していた。また冠状動脈主幹部のCEの多くは静脈洞に由来していた。以上の結果からCEの起源は領域特異性をもって静脈洞および心室心内膜であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで鳥類心臓の冠状動脈内皮細胞の起源は心外膜原基と考えられており、遺伝学的手法を用いたマウスの結果と異なっていた。本研究では4種類のニワトリーウズラキメラを開発し鳥類胚の冠状動脈内皮細胞もマウスと同様の起源であり進化的に保存されていることを証明した点で学術的意義が高い。また冠状動脈の動脈硬化によって発症する虚血性心疾患は予防や再生医療のターゲットになっており、病態の主役となる内皮細胞の起源と発生メカニズムを明らかにすることは社会的にも意義が高い。
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