研究課題/領域番号 |
16K08458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
甲賀 大輔 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30467071)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ゴルジ装置 / 連続切片SEM法 / 3D再構築 / 下垂体前葉 / 3D / 下垂体前葉細胞 / SEM / Array tomography / 免疫組織化学 / 下垂体 / 細胞微細形態 / 連続切片 |
研究成果の概要 |
本研究では連続切片SEM・3D再構築法を用いて、下垂体前葉内分泌細胞のゴルジ装置の3D全体像を可視化することで、各細胞における形態的多様性を明らかにした。下垂体前葉は多種類の内分泌細胞が混在するため、形態観察だけでは各細胞を同定することは困難である。そこで、連続切片SEM法に免疫細胞化学法を組み合わせた新たな3Dイメージング技法を独自に開発した。この手法を用いることで、下垂体前葉のような複雑な組織において、目的の細胞を正確に同定した上で、ゴルジ装置の形態解析を遂行することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題を通して、これまで単純な模式図で表現されてきたゴルジ装置が、実は空間的に複雑な形状を呈していることを示すことができた。また、哺乳動物の生体内では、ゴルジ装置は巨大なオルガネラであり、連続した一連の構造体であることも実証することができた。さらに、本研究で開発に成功した新たな連続切片SEM・3D再構築法(免疫細胞化学法を組み合わせた手法)は、下垂体前葉組織だけに留まらず、同様に多種類の内分泌細胞が混在する膵島や消化管の散在性内分泌細胞の解析(ゴルジ関連分子の局在解析など)にも適応可能であり、複雑な生体組織内で特定の細胞を解析対象とする研究の発展への波及効果は大きい。
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