研究課題/領域番号 |
16K08463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
寺田 信生 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60293461)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 末梢神経 / 膜骨格 / 髄鞘 / 蛋白複合体 / 足場蛋白 / 接着分子 / プロテイン4.1 / ミエリン / 細胞内シグナル / 末梢神経系 / 凍結技法 / 細胞膜 / シグナル伝達 / 膜骨格蛋白 |
研究成果の概要 |
膜骨格蛋白4.1G欠損マウスを用い、末梢神経髄鞘にある切痕において4.1Gが接着分子cell adhesion molecule (CADM) 4、シグナル蛋白 membrane palmitoylated protein(MPP) 6とLin7蛋白を輸送、4.1G欠損で髄鞘形成不全を起こし神経伝導速度低下による運動障害を起こすことを明らかにした。またMPP6欠損マウスを新たに作製し、MPP6欠損でLin7は消失するがCADM4と4.1Gは野生型同様に局在、髄鞘肥厚はあるが形態変化に著変なかった。以上より、4.1G-CADM4 complex⇒MPP6⇒Lin7の複合体形成様式を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢神経における4.1G蛋白複合体に新たにシグナル蛋白であるLin7を含み、4.1GがMPP6とCADM4と合わせてその輸送も主導することが明らかとなり、さらに4.1G欠損における形態と生理機能にも異常を認めたことから、4.1Gの複合体蛋白の運搬と局在化による髄鞘形成への制御の役割が示唆された。 ヒト末梢神経系にもCADM4や4.1Gが存在していることから、マウスで見出している膜骨格構造の破綻が、ヒトのシャルコー・マリー・トゥース病の原因や病態を解明する一助となることが示唆された。
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