研究課題/領域番号 |
16K08465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
松崎 伸介 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60403193)
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研究分担者 |
森 泰丈 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (00343252)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | SCYL1 / PRMT1 / ゴルジ体 / メチル化 / 小胞体 / 小胞体ストレス / COPI小胞 / タンパク質アルギニンメチル化 / 蛋白質アルギニンメチル化 / 小胞輸送 / 細胞死 |
研究成果の概要 |
生体の恒常性維持には、生体を構成する細胞が生体の構成成分であるタンパク質を正しく産生し、機能させる必要がある。細胞内においてタンパク質の合成に関わる細胞内小器官はいくつか存在するが、とりわけ、分泌タンパク質・膜タンパク質の成熟化機構においては小胞体・ゴルジ体が連動し正常に働くということは、非常に重要である。 我々はタンパク質アルギニンメチル基転移酵素protein arginine methyltransferase 1(以下PRMT1)によるタンパク質SCYL1のメチル化修飾が、ER-ゴルジ体形態および機能の維持に関与することで、ゴルジ体の形態維持・機能維持に関与することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小胞体とゴルジ体によるタンパク質成熟化は生体が正常に機能する上で非常に重要な経路である。そのため、本経路については多角的に研究が進められている。他家の報告により、小胞体とゴルジ体間の輸送に関わる因子SCYL1の重要性が報告されているが、我々はSCYL1がPRMT1を介してメチル化修飾を受けることで軸索伸長を制御することを明らかとした。 また、ゴルジ体形態異常は神経変性疾患等でも多数報告されている病理学的所見であること、SCYL1が脊髄小脳変性症に関与することから、上記修飾経路の異常が軸索伸長の異常を誘導し、神経変性疾患発症の可能性も新たに示した。
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