研究課題/領域番号 |
16K08474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
北沢 祐介 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00467581)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アロT細胞 / ワクチンベクター / アロ抗体産細胞応答 / 脾臓 / XCR1陽性DC / DST / ハプテン抗原 / FITC抗原 / アロ抗体産生応答 / 免疫組織染色 / XCR1 / FITC / ドナー特異的輸血 / ドナー特異的抗体 / 抗体産生応答 / 細胞増殖 / サイミジンアナログ / フェノタイプ解析 / 細胞間相互作用 / 多重免疫染色 / 免疫学 / 細胞・組織 / DST(ドナー血輸血) / チミジンアナログ |
研究成果の概要 |
ドナー特異的輸血(DST)は免疫寛容誘導法の1つであるがメカニズムは不明である。研究代表者は1回のDSTが効率的にドナークラスI MHC(MHCI)抗体産生細胞およびドナー特異的制御性T細胞を誘導することを示した。本研究ではこれら抗体の性質と効率的なアロ抗体産生応答の誘導について検討した。その結果、輸血液中のT細胞が脾臓にて最も効率的にアロ応答を誘導すること、アロ応答の抗原認識にXCR1+樹状細胞が関与していることを示した。さらにハプテンを結合させたドナーT細胞では抗ハプテン抗体産生の誘導に成功した。よってドナーT細胞が予防的抗体産生のためのワクチンベクターとして適用できる可能性を導いた
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者は、輸血液中のドナーT 細胞がドナー特異的輸血(DST) のアロ抗体産生応答(AFC 応答)を最も効率的に誘導することを突き止め、その誘導メカニズムを明らかにした。さらにハプテン抗原を結合させたドナーT 細胞の移入実験によって、脾臓で抗ハプテンAFC 応答が起こることを証明した。これによりウイルスや腫瘍のペプチドをT 細胞に結合させて、効率よく抗ペプチド 抗体を作らせるという全く新しいワクチン構想の提案に繋がるという意義がある。
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