研究課題/領域番号 |
16K08475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
堀口 幸太郎 杏林大学, 保健学部, 講師 (10409477)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 下垂体 / 幹細胞 / CD9 / 細胞表面抗原 / 分化 / BMP / 下垂体前葉 / S100βタンパク質陽性細胞 / SOX2 / 濾胞星状細胞 / 組織幹細胞 / CD24 / 細胞・組織 / 細胞分化 / 組織形成 |
研究成果の概要 |
組織幹細胞は多分化能を持ち、組織内における細胞供給源となっている。申請者らは、成体ラット下垂体前葉の組織幹細胞と予想されるS100β/SOX2/CXCR4/CD9陽性細胞を約86%以上の純度で分画することに成功した。単離した細胞はBMPシグナリングによって誘導される転写因子ID2の発現増加によって血管内皮細胞へと分化することを明らかにした。また血管新生の亢進が見られる下垂体腺腫モデルラットの下垂体前葉でも同様の血管新生が起こっていることも示唆した。またS100β/SOX2/CXCR4/CD9陽性細胞から3次元培養を利用することでホルモン産生細胞への分化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、成体下垂体前葉の組織幹細胞と認識されているSOX2陽性細胞で膜タンパク質CD9が発現することが明らかとなり、そのCD9に対する抗体を利用することで、簡便に組織幹細胞を純化することが可能となった。さらに純化した組織幹細胞をin vitroの実験系に供与することで、胚葉を超えた血管内皮細胞への分化に成功した。これは、下垂体前葉の組織幹細胞からの血管新生を伴う組織発生機構の解明と成体でのホルモン産生細胞の供給システム解明への一助となる。さらにプロラクチノーマという下垂体腺腫の発生メカニズム及び薬理学的対処への応用にも寄与すると考える。
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