研究課題/領域番号 |
16K08481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
早坂 晴子 近畿大学, 理工学部, 准教授 (70379246)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血管 / 腫瘍形成 / 転写因子 / リンパ節 / メラノーマ / 腫瘍血管 / 抗腫瘍免疫 / メラノーマ増殖 / 免疫細胞 / 血管内皮細胞 / 癌 |
研究成果の概要 |
腫瘍内血管は組織内に十分な酸素と栄養素を供給させることでがん細胞を増殖させており、がん細胞が遠隔臓器へ血行性転移する際の経路にもなっている。本研究では、転写因子Dach1 恒常的発現マウス (Dach1-Tg) に形成された腫瘍組織の解析から、Dach1 発現が腫瘍増殖と腫瘍内血管形成に促進的に作用する可能性が明らかになった。また、血管内皮細胞特異的に mTFP1 を発現するレポーターマウスを用いて、Dach1-Tgと野生型マウスに形成された腫瘍組織から単細胞を調製し、フローサイトメトリー法による腫瘍組織内 mTFP1 陽性細胞を検出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍内新生血管は、癌組織に酸素や栄養を供給することで癌の生存を促進する。本研究では、リンパ球動員を媒介する高内皮細胞の形成期に特異的に発現するDach1分子が、腫瘍血管形成および免疫細胞動員を介して腫瘍形成に与える意義を検討した。Dach1の発現レベルが高い腫瘍では血管形成が促進したこと、Dach1は高内皮細胞形成期に発現することから、抗腫瘍免疫に関与する免疫細胞を癌組織へ動員する血管が形成された可能性がある。本研究から、癌組織と免疫組織の血管形成において共通に作用する転写因子の存在を明らかにすることができた。
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