研究課題/領域番号 |
16K08490
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
清水 貴浩 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 准教授 (40353437)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | PKD2L1 / チャネル / 味覚受容 / 苦味 / TRPチャネル / 味覚 / 味細胞 |
研究成果の概要 |
マウスから単離したⅢ型味細胞を用いたin vitro解析および二瓶選択嗜好実験やリック解析実験などのin vivo解析により、キニーネ除去後に活性化するPKD2L1チャネルのオフ応答がキニーネに対する苦味の持続性に関与することが示唆された。本研究により、これまで酸味受容に寄与すると考えられていたⅢ型味細胞が、PKD2L1チャネルを介したメカニズムにより苦味も受容する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに複数の味刺激に応答する味細胞が存在することが知られているが、そのメカニズムについては解明されていなかった。本研究において、酸味受容に関わるⅢ型味細胞が、PKD2L1チャネルを介したメカニズムにより苦味刺激にも応答することが明らかになった。これは味覚の受容機構における新たな概念であり、苦味受容における新たな1頁を刻むものと考えられる。本研究で明らかとなったキニーネ除去後に活性化するPKD2L1のオフ応答は、残存する嫌な苦味を生じると考えられることから、この機構の解明が苦味を減弱するためのマスキング剤の開発につながる可能性がある。
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