研究課題/領域番号 |
16K08491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
中田 勉 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (70452141)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 興奮収縮連関 / 骨格筋 / L型カルシウムチャネル / ジャンクトフィリン / リアノジン受容体 / 結合膜構造 / カルシウムチャネル |
研究成果の概要 |
骨格筋には結合膜構造と呼ばれる部位が存在し,形質膜上のL型カルシウムチャネル(LTCC)と,筋小胞体膜上のリアノジン受容体は,この部位で機能的複合体を形成している。LTCCの結合膜への集積は正常な筋収縮に必須である。本研究では,LTCCの正常な局在や機能におけるジャンクトフィリン(JP)分子の役割について検討を行った。JPのC末端を欠失した変異体をマウス骨格筋に発現させると,LTCCと内在性JPの結合が阻害され,カルシウム上昇,筋収縮力などが低下することが明らかになった。この結果は,JPとLTCCの物理的結合が正常な筋収縮に不可欠であることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,骨格筋L型カルシウムチャネルの結合膜構造への集積が,ジャンクトフィリンとの直接的な結合によって調節されていることを,生体を用いた実験で初めて示した。骨格筋の収縮メカニズムを理解することは,正常状態の筋生理のみならず,様々な病態生理を説明する上で重要である。また,骨格筋と心筋の結合膜構造には多くの共通点があり,本研究で得られた知見は,心筋の収縮機構についても応用される可能性がある。
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