研究課題/領域番号 |
16K08498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
小野 克重 大分大学, 医学部, 教授 (40253778)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心房細動 / リモデリング / IKACh / miR-30d / イオンチャネル / アセチルコリン感受性 / conventional PKC / アセチルコリン感受性Kチャネル / Ca2+依存性プロテインキナーゼC / 心房筋 / KAChチャネル / カルシウム過負荷 / マイクロRNA |
研究成果の概要 |
不整脈の発生と維持にmiR-30dの発現増加には心筋細胞内のカルシウム(Ca)過負荷が原因であることも明らかにした。心房細動が持続すると頻拍によって細胞内Ca過負荷が生じ、一方ではKAChチャネルの発現を促進すると共に、もう一方ではmiR-30dの発現増加を介してKACチャネル の発現を低下させるという機序も明示した。更に、細胞内Ca2+過負荷はCa2+依存性protein kinase C の活性化を惹起し、同時にcalcineurin-NFAT系と独立してmiR-30dを制御するという新機序を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不整脈の発生と維持には様々な因子が介在する。心房細動の発症には肺静脈心筋の自動能が関わり、その維持には心房筋の線維化と電気的性質の変性が関与する。本研究ではmicroRNA30d (miR-30d)のカリウムチャネルのへの転写後制御がそのリモデリングの背景に位置することを明らかにしたものであり、またこのmiR-30dの発現増加には心筋細胞内のカルシウム(Ca)過負荷が原因であることも明らかにした。心房細動は高齢者に多発し、70歳以上では7人に1人が罹患する。その心房細動の発症とその予防に対してTargetとなる分子を見いだしたことは社会的に大きな意義を持つと言える。
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