研究課題/領域番号 |
16K08513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
入江 智彦 国立医薬品食品衛生研究所, 薬理部, 主任研究官 (20546551)
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研究分担者 |
伊藤 哲史 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (90334812)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | リアノジン受容体 / CICR / BKチャネル / バースト発火 / CB1 / DSE / eCB / Ca2+誘発性Ca2+放出 |
研究成果の概要 |
複数の活動電位が高頻度で発火する現象はバースト発火とよばれ,ニューロンにおける情報処理において重要な役割を果たすが,これを制御する電流については解明されていない.本研究で背側蝸牛神経核のカートホイール神経細胞で,バースト発火の頻度は二重のCa2+ナノドメインにおけるCa2+シグナル伝達により制御されることを見い出した.二重のナノドメインは,細胞膜のCavチャネルと小胞体膜のリアノジン受容体とのあいだ,および,リアノジン受容体と細胞膜のBKチャネルのあいだに形成されていた.活動電位にともなう脱分極によりCavチャネルが活性化し,これにより流入するCa2+がCICRを起こす事がわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の活動電位が高頻度で発火する現象はバースト発火とよばれ,ニューロンにおける情報処理において重要な役割を果たすが,これを制御する電流については解明されていない.本研究で聴覚系の抑制性神経細胞で,バースト発火の頻度は二重のCa2+ナノドメインにおけるCa2+シグナル伝達により制御されることを見い出した.二重のナノドメインは,細胞膜のCavチャネルと小胞体膜のリアノジン受容体とのあいだ,および,リアノジン受容体と細胞膜のBKチャネルのあいだに形成されていた.活動電位にともなう脱分極によりCavチャネルが活性化し,これにより流入するCa2+がCa2+誘発性Ca2+放出を起こす事がわかった.
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