研究課題/領域番号 |
16K08534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
河尾 直之 近畿大学, 医学部, 講師 (70388510)
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研究分担者 |
梶 博史 近畿大学, 医学部, 教授 (90346255)
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研究協力者 |
森田 啓之
奥本 勝美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / サルコペニア / 筋骨連関 / 肥満 / 脂肪 / メカニカルストレス / アディポカイン / 筋骨連携 / アイリシン / 筋・骨連携 / 環境生理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、メカニカルストレスによって誘導される筋と骨のネットワークに寄与する因子を探索し、脂肪が筋と骨のネットワークにおよぼす影響を検討した。今回、過重力負荷によって筋で産生され、骨代謝に影響を及ぼす因子としてフォリスタチンを見出し、フォリスタチンは、骨に正の作用を有することを明らかにした。さらに、非荷重による骨量減少に筋でのアイリシン産生減少が関与することが示唆された。また、肥満は非荷重によって減少した骨量、筋量、筋力の再荷重による回復を促進させることを見出し、アディポカインとしてのレプチンが肥満による筋と骨の回復促進に寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えた我が国において、健康寿命を著しく損なう骨粗鬆症や筋量と筋機能の両方が低下するサルコペニアへの対応が臨床的に喫緊の問題となっており、高齢者医療の現状と医療経済的な面を鑑みると、サルコペニアと骨粗鬆症の両者に有効な薬剤の開発が必要である。骨粗鬆症とサルコペニアの病因には共通したメカニズムの存在が推定されているが、これには筋と骨のネットワーク機構の関与が示唆されている。本研究より得られた成果は、骨粗鬆症とサルコペニアに共通した新しい病態機序の解明の手掛かりとなり、将来的には骨粗鬆症とサルコペニアの診断に有用な血中マーカーや治療標的の確立に繋がることが期待される。
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