研究課題/領域番号 |
16K08546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
柏原 俊英 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (20552334)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心不全 / 強心作用 / 心機能 / アンジオテンシンⅡ / L型カルシウムチャネル / 心臓 / 幼若心筋細胞 / βアレスチン / カゼインキナーゼ2 / アンジオテンシン2 / カゼインキナーゼ2 / 循環薬理 |
研究成果の概要 |
研究代表者は近年、マウス新生児の心室筋細胞でアンジオテンシンⅡが、興奮収縮連関の要であるL型Ca2+チャネルを強く活性化させること、これがAT1受容体/βアレスチン2を介した経路によることを見出した。本研究では、AT1受容体βアレスチンバイヤスアゴニストのTRV027が幼若心筋で強心作用を発揮するかどうかと、これの幼若期の心不全への治療効果を評価した。その結果、TRV027が、L型Ca2+チャネル活性を倍増させ、Ca2+トランジェントを増大させることで強心作用を示すこと、及び幼少期の心不全に有効である可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児心不全の治療は、その研究の遅れから成人の治療法に基づいて行われている。残念ながらこれまでの薬物療法では、患者の生命予後を改善していない。小児と成人の循環生理特性は異なる点が多いため、小児にあった新たな作用機序の心不全治療薬が強く望まれている。研究代表者はこれまでに、アンジオテンシンII受容体βアレスチン信号が未熟な心臓に特異的に強心作用を発揮する可能性を見出した。本研究では、この信号を活性化する作動薬が強心作用を示し、未熟期の心不全を改善する可能性を見出した。本研究より、新しい小児心不全治療のヒントが得られる可能性がある。
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