研究課題/領域番号 |
16K08556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
青山 晃治 帝京大学, 医学部, 教授 (00420943)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グルタチオン / microRNA / 神経変性疾患 / グルタミン酸トランスポーター / glutathione / 薬理学 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究では、神経グルタチオン(GSH)産生を抑制するmicroRNAに対し、その阻害薬(antimiR)をマウスに経鼻投与することにより脳内GSH産生を促進させ、酸化ストレスによる神経変性に対して抑制効果を発揮するかどうかを明らかにすることが目的であった。脳内GSH産生を抑制するmicroRNA-96-5pを標的としたantimiRの高用量経鼻投与実験では、海馬へのantimiRの移行性と海馬神経細胞内GSH量の増加が確認された。一方で、antimiRを用いた経鼻投与法による治療戦略においては、効果増強と用量減量のために新たな薬物送達システムの改良が必要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体においては多くの物質が血液脳関門を通過しにくいため、静脈内投与以外の投与法による薬物送達の可能性を探ることが重要である。近年、経鼻投与法による薬物の脳内への移行性が示唆されており、血液脳関門に影響されない新たな薬物投与法としての可能性が期待されている。本研究結果から、経鼻投与法は脳内へantimiRを移行させ神経細胞内GSH量を増加させたことから将来的に神経変性疾患治療薬への応用が期待される。
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