研究課題/領域番号 |
16K08562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
伊井 正明 大阪医科大学, 研究支援センター, 講師 (10442922)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心筋再生 / スタチン / 間葉系幹細胞 / DDS / 心筋組織再生 / 幹細胞 / 心筋梗塞 / 細胞治療 / 再生医療 / 移植・再生医療 / 再生医学 / トランスレーショナルリサーチ / 循環器・高血圧 |
研究成果の概要 |
マウス心筋梗塞モデルで治療効果を比較検討した。超音波画像診断による心収縮能は、PBS投与群に比べてSimNP投与群とAdSC投与群では改善効果は認められなかったが、SimNP-AdSC投与群では有意な改善が認められただけでなく、梗塞巣の心外膜側に新生肉芽組織を認め、多数のNkx2.5陽性の幼弱な心筋細胞の集まり組織であることが判明した。さらに、治療2ヶ月を経過した心臓に内因性再生心筋が認められた。胎生期発生関連因子WT-1陽性の心外膜側の新生肉芽組織に増殖マーカー(Ki67)と共陽性になる細胞が多数認められたことから、心外膜由来WT-1陽性細胞が心筋細胞に分化することで組織再生が誘発された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究成果によって、心筋梗塞を代表とする重症虚血性心疾患難治性心疾患に対する新たな心筋組織再生治療法を開発できる可能性がある。また、本治療技術が実用化されれば、簡便かつ安価な細胞製剤を心筋梗塞治療薬として利用できるため、欧米諸国や発展途上国などで開胸手術や心臓カテーテル治療などの高額医療を受けることができない患者に対しての福音となる可能性がある。さらに、AdSCは心血管系以外の細胞への分化能も有し、炎症巣や腫瘍にも集積する性質を持っているため、PLGAナノ粒子に含有させる薬剤を変更することによって、他疾患治療への波及効果もある点で意義深いと考える。
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