研究課題
基盤研究(C)
がん患者の疼痛におけるTREK1の役割を解析するとともに新規TREK1活性化鎮痛薬開発を目指して行った。TREK1活性化に関与すると考えられるオピオイド受容体(OR)を発現させた細胞、TREK1発現細胞ならびにOR-TREK1共発現細胞を作製し、オピオイド鎮痛薬のTREK1活性に及ぼす効果を比較評価した。これらの細胞を用いて現在TREK1活性を示す化合物スクリーニングを行っている。加えてTREK1発現神経に存在する痛みセンサーであるTRPチャネルを介すると考えられる抗がん剤カルボプラチンによる末梢神経障害モデルを確立し、疼痛進展におけるTREK1の役割解明を行っている。
TREK1活性化剤は、TREK1を介した細胞内外のイオンバランス調整により疼痛および鎮痛の両面での神経活性を制御し、結果として鎮痛作用を発揮させるため、既存の鎮痛薬に比較し有効かつ副作用や耐性の生じにくい鎮痛薬となり得る。本研究は、難治性疼痛の克服によりがん患者のがん治療の継続を可能にすることで治療の完遂を促し、患者のQOL向上に寄与するだけでなく患者の生命予後の延長にも貢献すると考える。
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