研究課題/領域番号 |
16K08575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
安田 大恭 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (70594951)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | LPA / GPCR / 血管新生 / YAP/TAZ / DLL4 / Notch / Retinal angiogenesis / YAP / TAZ / LPA4 / LPA6 / リゾホスファチジン酸 / Sprouting / Gタンパク質共役型受容体 |
研究成果の概要 |
リゾホスファチジン酸受容体LPA4とLPA6が血管新生に果たす役割と、その分子機序の解明を目的に研究を行った。血管内皮細胞特異的LPA4/LPA6二重欠損マウスは、コントロールマウスと比較して新生仔網膜の血管新生が損なわれており、この異常はNotch阻害剤であるDAPT投与で改善した。また、LPA刺激により核内に移行したYAPは、Aktが促すβ-カテニンとNotch細胞内ドメインによるDLL4遺伝子発現を抑制した。以上の結果から、血管内皮細胞のLPA-LPA4/LPA6シグナルはYAP/TAZの核内移行を促し、DLL4遺伝子の発現を制御することにより正常な血管新生に寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DLL4は悪性腫瘍などの血管関連病態の発症に密接に関わる原因遺伝子として注目されている。本研究により明らかにされた血管内皮細胞におけるLPA-LPA4/LPA6シグナルが促すYAP/TAZ活性化と、その新規DLL4発現制御の分子機構は、血管形成の基礎的理解の進展にとどまらず、加齢黄斑変性症や悪性腫瘍などの病態解明とLPA受容体を標的とした治療薬開発のための有用な情報提供が期待できると考える。
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