研究課題/領域番号 |
16K08576
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
大日方 英 群馬大学, 未来先端研究機構, 准教授 (50332557)
|
研究協力者 |
ラー ティモシー
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 生理活性脂質 / 受容体 / リポタンパク質 / 脂質輸送 / 生理活性資質 / スフィンゴシン1リン酸 / アポリポタンパク質 / 質量分析 / スフィンゴシン1リン酸 / タンパク質精製 / アポリポタンパク / HDL / スフィンゴシン / アポリポプロテイン |
研究成果の概要 |
スフィンゴシン1-リン酸(S1P)は血液中を循環する生理活性脂質であり、正常な血管機能の維持に重要な役割を果たす。S1Pは血液中では高密度リポタンパク上のアポリポタンパクMまたは血清アルブミンに結合して循環しているが、申請者のこれまでの研究から、血液中にはこれらのタンパク質とは別のS1P担体分子が存在する可能性が明らかになってきた。本研究課題では、アポリポタンパクMと血清アルブミンの両者を欠損させたマウスから調製した血漿を出発材料として、第三のS1P担体分子を分離精製し、機能的な役割に関して、アポリポタンパクMおよび血清アルブミンと比較検討を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
S1Pは正常な免疫系や血管機能の維持において重要な役割を果たす生理活性脂質であり、動脈硬化症など血管の慢性炎症性疾患の発症・進展にも深く関わっている。したがって、S1Pの生理機能の制御機構を解明することは、これら炎症性疾患の治療薬の開発や病因の解明に貢献すると考えらえる。S1Pは脂質性の生理活性脂質であるため、血液中の循環には担体分子が必要となり、標的細胞での機能発揮にもS1P担体分子と受容体の相互作用が重要な役割を果たす。本研究は、新たなS1P担体分子を同定し生理機能の検討を行うことで、S1Pの輸送機構に関する新たな知見を提示した。
|