研究課題/領域番号 |
16K08594
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山中 邦俊 熊本大学, 発生医学研究所, 准教授 (90212290)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 分子シャペロン / 線虫 / AAAシャペロン / CDC-48 / UBXN-6 / ユビキチン / 生体分子 |
研究成果の概要 |
CDC-48との相互作用にはUBXN-6のNドメインとPUBドメインの両方が必要であり、特にPUBドメインが重要であることが明らかとなった。PUBドメインを欠失した変異体では、変異UBXN-6タンパク質は検出されなかったが、この線虫をプロテアソーム阻害剤で処理すると検出された。これらの結果から、PUBドメインを欠くことによりCDC-48への結合が弱まり、フリーで存在しているUBXN-6はプロテアソームで分解されている可能性が考えられた。これは「クリップモデル」を支持している。また、UBXN-6は飢餓によって発現が促進され、後期エンドソーム形成に重要な因子であることを明らかにした、
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
UBXN-6とCDC-48の相互作用様式を明らかにし、提唱した「クリップモデル」を支持する結果を得た。UBXN-6欠損株は短寿命を示すことも観察しており、これは細胞内タンパク質品質管理不全が一因となっている可能性が示唆された。CDC-48の変異に起因するヒト遺伝性疾患ALSやIBMPFDも知られており、タンパク質品質管理という観点からも今回得られた結果は、ヒト疾患の診断・予防・治療戦略の確立や創薬研究の基盤となることが期待される。
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