研究課題/領域番号 |
16K08604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
杉本 昌隆 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老化機構研究部, 室長 (50426491)
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研究協力者 |
佐藤 匡
杉本 和史
金山 和樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 細胞老化 / 老化 / 肺 / 呼吸器疾患 / 肺気腫 / モデル動物 / Senolytic薬 / モデルマウス / 癌抑制タンパク質 / 呼吸器 |
研究成果の概要 |
本研究では、主任研究者が樹立した肺組織から老化細胞を特異的に排除可能な遺伝子改変マウスを利用し、肺組織の老化および呼吸器疾患における老化細胞の役割について解析を行った。 老齢個体の肺組織から老化細胞を排除すると、加齢によって低下した呼吸器能の回復が認められたことから、肺組織の老化に細胞老化は重要な役割を持つことが示唆された。肺組織の老化は、様々な呼吸器疾患のリスク因子となることが知られている。本研究では、肺気腫モデルにおいて老化細胞が病態を増悪化させる因子であることを明らかにした。さらにsenolytic薬が肺気腫モデルにおいて病態を緩和させることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化細胞は加齢とともに組織中に蓄積することは古くから知られていたが、組織老化との関係については不明であった。本研究では主任研究者が独自に樹立した老化細胞除去マウスを用い、肺組織の老化と細胞老化の因果関係について初めて明らかにした。また、先進諸国では慢性閉塞性肺疾患(COPD)による死亡が増加している。本研究ではCOPDの主要病態である肺気腫モデルを用いて解析を行い、老化細胞が気腫を増悪化させる因子であること、さらに老化細胞が同疾患の有効な創薬標的であることを明らかにした。
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