研究課題/領域番号 |
16K08615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
小幡 史子 山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (80333566)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | rabbit model / choroid plexus / foam cell / cholesterol crystal / neurofibrillary tangles / neurodegeneration / hypercholesterolemia / アルツハイマー病 / 動物モデル / ノックアウトウサギ / コレステロール / アポE / ビルショウスキー染色 / 神経原線維変化 / 脈絡叢 / 神経細胞萎縮 / ウサギモデル / ApoE / スタチン / プロブコール |
研究成果の概要 |
我々は、高脂血症を発症するウサギモデルを用いて、脳脈絡叢でのコレステロール病理像を正常ウサギ(普通食、コレステロール負荷なし)と比較した。高脂血症と動脈硬化が増すにつれ、脳脈絡叢のコレステロール病理像は、増加した。神経原線維変化・神経変性を観察したところ、陽性神経細胞は、高脂血症ウサギで増加していた。アルツハイマー病の初期症状と関連あるとされる領域での神経変性と脳脈絡叢におけるコレステロール病理像には正の相関があった。脳脈絡叢内のコレステロール病理像はウサギのアルツハイマー病モデルにおいて、早期の神経変性の指標となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ほとんどのアルツハイマー病の直接的な原因(遺伝子、環境要因)はまだ明らかになっていない。一方、疫学的な研究から中年期における高脂血症が、老年期でのアルツハイマー病発症と関連があることが報告されている。本研究では、コレステロール食負荷、または、遺伝的に高脂血症となるウサギを用いて、脳内でのコレステロール蓄積とアルツハイマー病様病理像が相関することを示した。このことから、将来的には、脳脈絡叢内のコレステロールの蓄積をアルツハイマー病早期診断に役立てることや、これを標的とした創薬への基礎的なデータを提供する動物モデルを開発するという可能性を示している。
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