研究課題/領域番号 |
16K08625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
瀧井 良祐 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00419558)
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研究協力者 |
藤本 充章
中井 彰
松本 雅記
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 熱ショック応答 / HSF / DNAプルダウン / 進化 / 転写 / DNAプルダウン法 / 遺伝子発現 / プロテオーム解析 |
研究成果の概要 |
熱ショック応答の仕組みを明らかにするために、進化的アプローチから熱ショック因子(HSF1)の転写活性に必要なアミノ酸を同定した。それはトカゲHSF1の1つのアミノ酸(P17)と1か所(site-d:22アミノ酸)で、同部位は哺乳動物のHSF1にも保存されている。次に転写活性化能の異なる4つの変異HSF1を作成し、ヒトHSP70プロモーターをDNAプローブとして用い、転写複合体の構成因子を質量分析を行い解析した。さらにHSP70転写活性と相関のある因子群の中から、これまで転写との関連が報告のない因子Aに着目した。Aは、染色体分配に関わる因子であるが、熱依存的なHSP70の誘導に必要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内のタンパク質の正しい構造と量は常に一定に保たれている。それらを担う因子の1つが熱ショック転写因子(HSF)である。HSF1は神経変性疾患やがんの病態との関連が報告されているが、治療薬として副作用なくHSF1の活性化を制御する薬剤は現時点ではない。そこで、HSF1転写複合体の構成因子を明らかにし、その活性化機構を解析することは、最終的には上述の病態の改善へつながる。 これまでもHSF1転写複合体の構成因子を明らかにするために、様々な研究者が挑んでいるが強力な制御因子は見つかっていない。そこで、本研究では新たにDNAプルダウン法を通じて、HSF1転写複合体の構成因子群を明らかにする。
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