研究課題/領域番号 |
16K08630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
後藤 芳邦 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (90455345)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アミノペプチダーゼ / エキソソーム / 一酸化窒素 / 炎症 / ベーチェット病 / 貪食 / LPS / マクロファージ / ケモカイン / サイトカイン / HLA分子 / 自己免疫疾患 / 抗原提示 |
研究成果の概要 |
炎症性疾患であるベーチェット病の発症に小胞体アミノペプチダーゼ1(ERAP1)が関与することが報告されている。そこで、ERAP1による炎症誘発機構の解明を目指した。大腸菌由来リポ多糖の腹腔投与によって、ブドウ膜炎を誘発させたマウスでは、刺激に伴って血中に分泌されたERAP1がArgの産生を介して一酸化窒素(NO)の合成を促進することを明らかにした。また、分泌ERAP1は、古典的活性化マクロファージ由来のエキソソームと協調してマクロファージのNO合成や貪食を活性化させることを見出した。以上より、感染刺激などによって分泌されたERAP1がマクロファージの活性化を介して炎症を誘発すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、LPS刺激に伴って分泌されたERAP1あるいは、ERAP1-エキソソーム複合体が、ERAP1活性を介してマクロファージの貪食や一酸化窒素合成を亢進することを見出すことができた。すなわち、ベーチェット病では、細菌感染などをきっかけにマクロファージから血中に分泌されたERAP1が炎症増悪の一因となる可能性が高い。従って、特異阻害剤などによる血中ERAP1活性の抑制が、ベーチェット病やその他の炎症性自己免疫疾患(ERAP1の関与が指摘されている強直性脊椎炎や乾癬など)に対する治療の手段となりえる。また、血中ERAP1活性がこれら疾患における炎症増悪の新しいマーカーとして利用が期待できる。
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