研究課題/領域番号 |
16K08655
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
石田 和之 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (40444004)
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研究分担者 |
菅井 有 岩手医科大学, 医学部, 教授 (20187628)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大腸癌肝転移 / 術前化学療法 / 病理診断 / 癌関連線維芽細胞 / 画像診断 / 組織所見 / 画像所見 / 大腸癌転移 / がん間質 / 病理学 |
研究成果の概要 |
(1) 大腸癌肝転移巣では化学療法,分子標的薬を施行した群では組織所見が非化学療法群とはそれぞれ異なっており,分子標的薬の有無によっても組織所見は変化していた. (2) 癌関連線維芽細胞の免疫組織学的発現状態は大腸癌の原発巣と比較してリンパ節・肝転移巣において低下する傾向があり,肝転移巣における非化学療法群と化学療法群との間では癌関連線維芽細胞の発現状態に大きな差は見出せなかった. (3) 化学療法後の大腸癌肝転移巣におけるCT画像による形態学的評価は,組織学的に壊死の性質の変化,粘液の有無,腫瘍の生残率によって説明が可能であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌肝転移の治療の主体は手術療法であり,切除された肝転移巣に対する病理学的評価は予後を予測する因子となることが報告されている.近年では肝転移巣の切除前に化学療法を行う機会が増加しており,今回の研究により,術前化学療法(分子標的治療薬を含む)を行った際の組織学的評価方法が確立された.さらに,大腸癌の原発巣と転移巣の違い,術前化学療法の有無による癌関連線維芽細胞の発現状態が明らかになった.加えて,詳細な組織学的所見に基づいて画像診断に反映されている所見を明らかにしたことで,更なる画像診断の精度向上,予後の推測に寄与するものと考えられた.
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