研究課題/領域番号 |
16K08660
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
本間 尚子 東邦大学, 医学部, 准教授 (70321875)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 高齢者乳癌 / 内分泌療法 / 副作用 / エストロゲン / トリプルネガティブ / 高齢者 / 乳癌 / アポクリン癌 / 粘液癌 / 病理学 |
研究成果の概要 |
高齢者乳癌の治療適正化を目的とした研究を行った。(i) 内分泌療法の自覚的副作用のアンケート調査により、高齢者では、多くの症状の出現率・程度が、抗エストロゲン薬でアロマターゼ阻害薬よりも低いことがわかった。(ii) 高齢患者由来のtriple-negative 乳癌組織につき病理学的検索を行ったところ、アポクリン分化型癌や化生癌が多く、アンドロゲン受容体陽性率が高いことがわかった。(iii) 高齢乳癌患者由来の癌組織、非癌部組織、血清について各種エストロゲン濃度を測定したところ、症例ごとに様々な濃度パターンが観察され、代謝動態が症例により異なることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会にあって高齢者乳癌の治療適正化は急務だが、生物学的特徴や薬剤の副作用については不明な点が多かった。本研究により、高齢乳癌患者では多くの症状の出現率・程度が、抗エストロゲン薬でアロマターゼ阻害薬よりも有意に低く、QOL維持の観点からは抗エストロゲン薬が有利な可能性があることがわかった。また、triple-negative乳癌は一般的には化学療法の対象となるが、高齢者ではアンドロゲン受容体陽性率が高いため、アンドロゲン受容体標的療法への期待がもたれる。
|