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成人T細胞白血病のプロテオーム解析による病態と臨床標的分子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K08665
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関大阪大学

研究代表者

本間 圭一郎  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20505945)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード成人T細胞白血病・リンパ腫 / 成人T細胞白血病 / 悪性リンパ腫 / 血液
研究成果の概要

細胞株ATN-1で発現亢進が見られたリン酸化蛋白質3種のうち、臨床検体での検討からATL急性型で特異的にHMGB1の高発現が見られた。急性型ではSTAT3およびHMGB1に遺伝子変異が認められ、STAT3変異体のみHMGB1遺伝子プロモーター領域への結合が認められた。HTLV-I感染T細胞に変異STAT3と変異HMGB1を遺伝子導入し、ヌードマウスでの造腫瘍性が確認された。このことからSTAT3とHMGB1遺伝子変異が成人T細胞白血病の造腫瘍性に重要と考えられた。HMGB1の機能を阻害するDHMEQにより造腫瘍性は抑制され、HMGB1が治療のターゲットとして有用であることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

成人T細胞白血病・リンパ腫は世界的には極めて稀で、日本南西部をはじめカリブ海諸島、中央アフリカのごく一部の地域において特異的に多く見られる高悪性度の悪性リンパ腫である。とりわけ急性型は有効な治療法が確立されておらず近年になっても治療成績の改善が得られていない。全世界的な研究対象となりりにくいことから、疾患発生にレトロウイルスHTLV-Iが関与することが知られている以外、本疾患の腫瘍形成における基礎研究の知見集積に乏しい。このため治療につながる分子基盤の一部を解明した今回の研究成果は、とりわけ本疾患の好発地域である我が国において、非常に意義深いものと考えられた。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Lymphoplasmacytic lymphoma accompanied by transformed diffuse large B-cell lymphoma with the MYD88L265P mutation2017

    • 著者名/発表者名
      Kida T1, Tanimura A, Ono A, Matsui T, Honma K, Fujita J, Maeda T, Shibayama H, Oritani K, Morii E, Kanakura Y.
    • 雑誌名

      Rinsho Ketsueki.

      巻: 58 ページ: 155-160

    • NAID

      130005450487

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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