研究課題/領域番号 |
16K08673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
百瀬 修二 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (70360344)
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研究分担者 |
田丸 淳一 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30188429)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リンパ腫 / バーキットリンパ腫 / DDX3X / がんの性差 / Burkittリンパ腫 / がん抑制遺伝子 / がん / 性差 / 癌 / 疾患モデル |
研究成果の概要 |
DDX3Xは一部のがん種において一定頻度に変異のみられる遺伝子である。われわれは以前にDDX3Xが男性限局的に変異がみられることを見出した。DDX3Xががん化に関わる可能性が指摘されるも、がん遺伝子として機能するのか、がん抑制遺伝子として機能するのかを含め不明な点が多い。本研究ではDDX3Xの機能解析とともにがん発生の性差を含めて検討を行った。 DDX3XはAKTを含めたPI3K経路に対して負の制御機能を示すことが示唆された。このことはBLの特徴であるPI3K経路の恒常的活性化に対して、DDX3Xの変異がPI3K経路の活性化をもたらすがん抑制遺伝子として機能する可能性を示唆するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一部のがん種では男女差がみられるが、性ホルモンが関わるがん種以外では、男女差がなぜ生じるかはわかっていない。本研究では性ホルモンの関与が低いがん種での男女差の機構として、遺伝子の存在する染色体としての性染色体に注目した。 常染色体では通常、2つの相同な遺伝子2つが存在し、がん抑制遺伝子では2つの遺伝子が傷害され初めて機能が喪失する。一方性染色体では、X染色体は女性で2本あるものの男性では1本しかなく、X染色体上に存在するがん抑制遺伝子に関しては男性は女性に比べて遺伝子の機能喪失に陥る可能性が高く、こうした機構ががんの男女差を生じさせている可能性が本研究により示された。
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