研究課題
基盤研究(C)
本研究では免疫抑制剤で治療中の自己免疫性疾患(AID)患者に発生するびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の腫瘍微小環境に着目し、解析を行った。非AID(nAID)群と比較し、AID群ではFOXP3陽性制御性T細胞浸潤の多い症例割合が有意に高かった。また、遺伝子発現プロファイル解析では、AID/nAID群間で7遺伝子の発現に有意差が見られた。さらに、AID群内のEBV感染の有無による解析で有意差の認められた24遺伝子発現のうちTNFRSF8(CD30)など4つの遺伝子で高発現が認められ、腫瘍微小環境の解明や今後の治療戦略の一助となる可能性が示された。
本研究ではAID-DLBCLの腫瘍微小環境に着目し、nAID-DLBCLとの比較やEBV感染の有無を含めた解析を行った。腫瘍微小環境の浸潤細胞の密度に大きな差異は認められなかったが、遺伝子発現プロファイル解析では複数の遺伝子発現に違いがみられたことから、形態的は大きな差異のない両者においても腫瘍微小環境に違いがみられることが判明し、かつその中の高発現を示す遺伝子をターゲットにした治療薬がすでに他の腫瘍で臨床導入されていることから、本疾患における新たな治療法の可能性を見出した。
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