研究課題/領域番号 |
16K08687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
尾山 武 金沢大学, 医学系, 助教 (00515314)
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研究分担者 |
中村 律子 金沢大学, 医学系, 助教 (20632657)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | array CGH / gastric cancer / FISH / VEGFA / Array CGH / VEGF / 免疫組織化学 / 腫瘍微小環境 / CGH / microarray / 胃癌 / ゲノム / コピー数 |
研究成果の概要 |
ヒト胃癌検体から抽出されたDNAを用いて、アレイCGH法による包括的な遺伝子コピー数解析を施行した。その結果から、血管内皮増殖因子A (Vascular endothelial growth factor A: VEGFA) を含む染色体領域の増幅が示唆された。VEGFA遺伝子の増幅はFISH法により追認された。続いて胃癌におけるVEGFA遺伝子増幅の頻度を算出したところ約4%であった。免疫組織学的検討により、遺伝子増幅の程度とタンパク発現の強度には有意な正の相関が確認された。VEGFA遺伝子の増幅が確認された胃癌検体においては、腫瘍微小環境に含まれるM2型マクロファージの減少が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌においては、現在、HER2に対する分子標的治療薬であるTrastuzumabおよびVEGFR2に対する治療薬であるRamucirumabが使用されている。 今後は臓器横断的な薬剤開発により、分子標的治療薬の急増が予想される。そしてこれらの治療薬の対象となる患者選定のための効果的なマーカーも必要とされることとなる。 本研究における胃癌検体に対する包括的な遺伝子コピー数の解析の結果から、VEGFA遺伝子を含む染色体領域の増幅が示唆された。VEGFAは分子標的治療であるBevacizumabの標的遺伝子であり、その遺伝子増幅は投薬の適応となる患者選定のためのマーカーとして使用できる可能性がある。
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