研究課題/領域番号 |
16K08690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
鴨志田 伸吾 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (70351020)
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研究分担者 |
新谷 路子 (田中路子) 神戸常盤大学, 保健科学部, 准教授 (40207147)
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研究協力者 |
伊藤 智雄
大﨑 博之
岡村 俊佑
尾崎 達司
塩竈 和也
西村 奏絵
前田 耕太郎
松岡 宏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 大腸癌 / 腫瘍新生血管 / チミジンキナーゼ / アポトーシス / 術前化学療法 / 予後予測 / 免疫組織化学 / ネオアジュバント化学療法 / ベバシズマブ / 効果予測 / VEGF / 新生血管 |
研究成果の概要 |
大腸癌組織のTK1陽性血管率(TK1-PVR;TK1/CD31二重免疫染色を利用)とKi67-PVRは正常組織よりも有意に高かったが、正常組織のTK1-PVRはKi67-PVRより有意に低かった。術前化学療法(NAC)後の大腸癌肝転移において、低血管密度群の全生存期間(OS)は有意に延長しており、低TK1-PVR群に死亡例はなかった。一方、腫瘍細胞におけるCC3やCCK18の高発現群、高CC3-PVR群のOSは有意に短縮していた。TK1/CD31二重免疫染色は腫瘍血管の同定に有用であること、NAC後の腫瘍血管やアポトーシスの解析により大腸癌肝転移患者の予後を予測できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術前化学療法を施行した大腸癌患者の肝転移巣切除材料を対象として、予後を制御する因子の発現を明らかにすることは、肝転移切除後の治療戦略を構築する上で役立つと期待される。また、予後不良の要因となる因子を標的とした治療薬の開発の構想につながる可能性がある。
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