研究課題/領域番号 |
16K08693
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
澤田 典均 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30154149)
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研究分担者 |
村田 雅樹 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404592)
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研究協力者 |
髙澤 久美
秋元 太志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | タイト結合 / JAM-A / claudin / occludin / tricellulin / claudin-18 / シグナル伝達 / 造腫瘍性 / フェンス機能 / 細胞ストレス / 上皮細胞接着 / “タイト結合病” |
研究成果の概要 |
タイト結合は、外界刺激に対するバリアであり、細胞にとって極性を維持するフェンスとなる細胞接着装置である。近年では、各種疾患においてタイト結合関連タンパクの量的、部位的な発現異常が報告されている。本研究では、主にヒト腫瘍における発現異常に着目し、以下を明らかにした。タイト結合関連タンパクは腫瘍の診断マーカーとなりうるだけではなく、治療の標的分子となる可能性が示唆された。さらに、タイト結合関連タンパクの発現が腫瘍の悪性化に寄与しており、細胞接着の異常が腫瘍発生に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト癌における細胞間接着装置タイト結合の構成分子の役割を検討し、膵癌ではtricellulin、肺癌ではJAM-A、胆管癌ではclaudin-18が、癌の進行に関与していること、子宮頚部腺癌ではclaudin-1が予後不良因子でGRP30を介してエストロゲン依存性に発現していることを明らかにした。これらは、各タイト結合分子が診断マーカー又は治療標的分子となりうることを意味し、急増する種々の癌に対する新しい治療戦略を提案するもので、社会的影響や意義は大きい。
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