研究課題/領域番号 |
16K08699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
塩竈 和也 藤田医科大学, 医療科学部, 講師 (10387699)
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研究分担者 |
尾之内 高慶 藤田医科大学, 共同利用研究設備サポートセンター, 講師 (20632954)
堤 寛 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80138643)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 好中球細胞外トラップ / NETosis / 免疫染色 / ホルマリン固定パラフィン切片 / 細胞診 / 走査型電顕 / 免疫電顕 / CLEM / 宮西氏分類 / 核線 / lactoferrin / フィブリン / 好中球細胞外トラップ(NETs) / 病理学 / 細胞死 |
研究成果の概要 |
好中球細胞外トラップ(NETs)とは、好中球が網目状に変化して病原体を捕獲する好中球独自の細胞死である。従来、膿瘍などの線維素化膿性炎において、フィブリンの析出だと思われていた網目状構造物の中に、NETsが含まれている可能性がある。われわれは、ホルマリン固定パラフィン切片ならびに細胞診標本におけるNETsの組織化学的解析を試みた。ラクトフェリンが最も良好なNETsマーカーだった。NETsおよびフィブリンは高確率で共存しており、NETsマーカーを用いた免疫染色のみならず、HE染色における線維サイズでNETsを鑑別できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでフィブリンの析出だと思われてきた網目状構造物の中にNETsが含まれていることを免疫組織化学的解析によって明らかにした。その結果、病理診断の基本となるHE染色において、NETsとフィブリンを鑑別することに成功にした。この研究成果は、今後のNETsとフィブリンを鑑別するための病理診断基準になりえる。免疫染色をベースとする本研究は、特別な設備を使用しないため、今後のNETs研究において幅広く利用されることが大いに期待される。とくに、NETsが引き金になって生じる各種疾患の解明に役立つツールになる可能性が高い。
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