研究課題/領域番号 |
16K08700
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
竹下 篤 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30298765)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 癌微小環境 / 炎症細胞 / 画像解析 / リンパ球浸潤癌 / 背景肝 / 微小環境 / 被膜形成 / リンパ球浸潤肝細胞癌 / 細胞内封入体 / 癌 / 免疫学 / オートファジー / 鉄代謝 |
研究成果の概要 |
原発性肝癌切除例を、古典的肝細胞癌とリンパ球浸潤を伴う肝細胞癌に分け検討した。古典的肝細胞癌では有意差をもって被膜形成が多くみられた。細胞質内封入体や淡明細胞、脂肪化は有意差はなかった。当初は背景肝に差があると思われたが、症例の蓄積により、有意差はなくなった。しかし近年、非B非Cで、組織学的にも正常の背景肝を有する肝細胞癌症例は、組織学的に古典的ではない傾向がみられ、今後も検討が望まれる。免疫細胞を多角的に検討するため、正常組織における(疑似)多重蛍光免疫染色組織の作成と、その解析法を確立した。今後は、当初の目的であった、肝細胞癌におけるこれらの検討を、引き続き行う予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤の登場により、癌免疫治療が注目されている。これに伴い癌の微小環境(癌と癌周囲の非癌組織)での炎症細胞と癌細胞との関係が重要になってきている。通常、腫瘍は免疫チェックポイントシステムを介し、リンパ球に攻撃されにくくなっている。しかし一部の癌では、腫瘍内に高度のリンパ球浸潤がみられる。今回の検討は、リンパ球浸潤の高度な肝細胞癌に着目し、その特徴を調べることで、炎症細胞浸潤を来しやすい癌の特徴を知る事にあった。今回の研究期間内に、正常組織における(疑似)多重蛍光免疫染色組織の作成と、その解析法を確立した。今後は、肝細胞癌におけるこれらの検討を、引き続き行う予定である。
|