研究課題/領域番号 |
16K08701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
森谷 卓也 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00230160)
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研究分担者 |
紅林 淳一 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10248255)
鈴木 貴 東北大学, 医学系研究科, 教授 (10261629)
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研究協力者 |
鹿股 直樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳癌 / 病理 / 前癌病変 / 早期癌 / 非浸潤癌 / 免疫組織化学 / 初期浸潤癌 / 人体病理学 / 悪性度 / 上皮内癌 / 異型乳管過形成 / 発癌 / 乳腺 |
研究成果の概要 |
乳がんはホルモン受容体やHER2遺伝子などの現れにより様々なタイプがあることが知られ、それぞれ薬物治療の選択も異なる。がんのタイプごとにその発達過程が解明されれば、早期発見・早期治療にも役立つ貴重な情報となりうる。そこで、初期の癌とみなされる上皮内癌(非浸潤性乳管癌)と5mm以下の初期浸潤癌症例を収集し、免疫組織染色を施し検討した。3種類の物質で、がんの悪性度による差が発見され、がんの特性を早期に認識できるマーカーになりえると考えられた。また、いわゆる前がん病変は、ホルモン受容体陽性乳がんについてのみ提唱されているが、他の種類では十分な研究がなされていない点を指摘し、総説を書籍として出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々ながんにおいて、がんになる前の状態に関する研究がなされているが、乳がんについては、前がん病変の存在や意義は十分に解明されていない。また、がんと良性病変の中間的な病変の研究は、主にホルモン受容体陽性乳がんに関するものでなされており、より悪性度が高いとされるホルモン受容体陰性乳がん(HER2型やトリプルネガティブ型)についてはほとんど明らかにされていない。そこで、早期に発見されたががん細胞自体の悪性度が高い乳がん症例を収集し、新しいメーカーを用いて特徴を探る研究を行った。今後は、がんを取り巻く環境におけるそれらの発現等を調べ、早期に高悪性度がんを発見する手がかりをつかみたい。
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