研究課題/領域番号 |
16K08706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鈴木 裕之 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (70375509)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 扁平上皮がん / THG-1 / 分子標的治療 / タンパク質相互作用 / ペプチド / THG-1 / TSC22D4 / THG-1 ノックアウトマウス / TSC22D4 / EGF / Ras / THF-1 |
研究成果の概要 |
がん細胞は、環境ストレス、代謝ストレスおよび治療に対して高い頑健性を示す。本研究で我々はTsc 22ファミリータンパク質による扁平上皮がん進展の新しいメカニズムを明らかにした。 TSC-22ファミリーのメンバーであるTHG-1は、正常な扁平上皮の基底層に発現し、扁平上皮がんに過剰発現し、Ras-ERK経路によってリン酸化されることで腫瘍増殖を促進する。さらにプロテオーム解析を用いて新規THG-1相互作用タンパク質を同定した。 THG-1は、細胞増殖、細胞保護、代謝および微小環境を調節するタンパク質と相互作用することで、腫瘍形成に中心的役割を果たすことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
扁平上皮がんの治療は、外科手術、放射線、化学療法であるが、転移を伴う進行がんの予後を劇的に改善できる分子標的治療薬は未だ開発されていない。本研究により申請者はTHG-1と呼ばれる分子が、扁平上皮がんに高発現し、腫瘍形成、浸潤に重要な役割を果たすことも見いだすとともに、その結合タンパク質のがん進展における役割について明らかにすることができた。さらにこの結合を阻害する戦略を開発することにより、新たながん治療法へ応用することができると考えている。
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