研究課題/領域番号 |
16K08716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
谷水 直樹 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (00333386)
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研究協力者 |
三高 俊広 札幌医科大学, フロンティア医学研究所組織再生学部門, 教授 (50231618)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肝臓 / 再生 / 肝細胞 / 分化可塑性 / 脱分化 / 分化転換 / 胆管上皮細胞 / Notch / Grhl2 / 肝前駆細胞 / 組織再生 / 前駆細胞 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
慢性的肝障害や急性劇症肝炎モデルにおいて、肝上皮細胞が分化可塑性を示すことを見出した。肝臓発生・再生・疾患における肝上皮細胞の分化可塑性の変化とその生理的意義を明らかにすることを目的に研究を行った。急性劇症肝炎モデルでは、加齢によって肝細胞の分化可塑性が低下し生存率が低下した。肝細胞および胆管上皮細胞の分化可塑性が、Notchシグナルの活性化と転写因子Grhl2の作用によって制御されていることを見出した。また、化学発癌モデルの肝細胞癌形成の初期段階でSOX9(+)肝細胞が観察されたことから、腫瘍形成の過程で、肝細胞の脱分化が関与している可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝疾患形成過程において肝細胞の脱分化が組織保護に寄与している可能性を見出した。また、NotchシグナルとGrhl2が協調して、肝上皮細胞の分化可塑性を制御することが明らかになった。NotchシグナルやGrhl2の活性を制御することで、障害時に出現する内在性の肝前駆細胞から肝細胞への分化をコントロールし、肝組織再生の促進に活用できる可能性がある。また、腫瘍形成初期に現れるSOX9(+)肝細胞を解析することで、肝細胞が癌化する際の初期に現れる変化を明らかにできる可能性を示すことができた。
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