研究課題/領域番号 |
16K08726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 (2017-2018) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2016) |
研究代表者 |
谷端 淳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (00508426)
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研究分担者 |
武田 伸一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, その他部局等, 部長 (90171644)
青木 吉嗣 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部, 室長 (80534172)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Duchenne型筋ジストロフィー / 筋小胞体 / SERCA / サルコリピン / デュシェンヌ型筋ジストロフィー / ベッカー型筋ジストロフィー / リアノジン受容体 / 細胞内Ca2+ / ニトロシル化 / 筋ジストロフィー / 細胞内Ca2+動態 / SERCA |
研究成果の概要 |
Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)はジストロフィンが欠失し、筋細胞膜が脆弱で細胞外からのCa2+流入の影響を受けやすく、この細胞質へのCa2+流入は慢性炎症や進行性の再生不良を惹き起こす。そこで我々は細胞内Ca2+動態を制御することでDMD病態を改善することを目指し、研究を行った。 その結果、DMD病態ではSERCA機能が低下していることで、細胞内Ca2+濃度が上昇していること、このSERCA機能の低下にはその機能を負に調節するサルコリピン (SLN) が発現増加することが原因であることが明らかになった。そこでSLNが発現しないDMDモデルマウスを作出したところ、DMD病態が改善した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明確な治療法が確立されていないDuchenne型筋ジストロフィーに対して、現在推進されていることは欠失しているジストロフィンを補う・代償することを目指しているが、本研究はそれら方向性とは異なり、細胞内のCa2+動態に着目した研究である。ジストロフィンの補填・代償する治療方法と併用することでより効果的な治療効果が得られることが期待できる。
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