研究課題/領域番号 |
16K08733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
馬場 智久 金沢大学, がん進展制御研究所, 准教授 (00452095)
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研究協力者 |
向田 直史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性骨髄性白血病 / 白血病幹細胞 / 造血幹細胞 / 炎症性ケモカイン / 細胞間競合拮抗 / ケモカイン |
研究成果の概要 |
慢性骨髄性白血病(CML)の発症初期の骨髄内において、白血病幹細胞から分化誘導する好塩基球様の白血病細胞が、幹細胞抑制作用を示す炎症性ケモカインCCL3を恒常的に産生し、正常造血幹・前駆細胞の増殖を選択的に抑制することで白血病幹細胞の優先的な増殖、さらにはCML病態の増悪・進展に寄与していることを明らかにした。 この分子・細胞機序の治療標的としての可能性を検討したところ、CML発症初期過程における好塩基球様の白血病細胞の選択的除去、もしくはCCL3阻害剤の投与によって、効果的なCMLの発症予防効果が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CMLの原因遺伝子である、BCR-ABLに対するチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の開発により、CML患者の生命予後が劇的に改善されている。しかしながら、TKI抵抗性を示す、白血病幹細胞が治療後も残存し、再発の原因となっていることが知られている。本研究で得られた知見を基盤として、正常造血細胞と白血病幹細胞の競合的相互作用を標的とした治療戦略の確立による、CMLの根治を目的とした新たな治療法の開発が期待できる。
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