研究課題/領域番号 |
16K08743
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
小海 康夫 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20178239)
|
研究分担者 |
堀 司 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20398324)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 造血幹細胞移植 / 移植片対宿主病 / 白血病 / 難病根治 / 組織適合抗原 / ドナー / バイオマーカー / 根治療法 / 分子標的療法 / GVHD / アロ移植 / 同種移植 / ケモカイン / CCL8 |
研究成果の概要 |
造血幹細胞移植は血液悪性腫瘍などに対する根治的な治療法であり、その適応は免疫不全や代謝疾患がんなど多岐にわたっている。しかし重篤な合併症としての移植片対宿主病が造血幹細胞移植の成否に重大な影響をあたえている。そこで血清プロテオミクスと機械学習を組み合わせた方法により移植片対宿主病のバイオマーカーとしてケモカインCCL8を同定した。ヒトとマウスの双方で本分子の発現が生命予後と強く相関することを明らかにした。さらにCCL8遺伝子欠損マウスを作成したところ早期移植関連死が強く抑制された。これらの結果よりCCL8は移植片対宿主病による宿主の死亡に重要であり治療標的分子であることが明らかにできた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
造血幹細胞移植は血液悪性腫瘍などに対する根治的な治療法であり、その適応は先天性免疫不全や代謝疾患からがんなどの悪性固形腫瘍にまで多岐にわたっている。しかし重篤な合併症としての移植片対宿主病が造血幹細胞移植の成否に重大な影響をあたえ、移植片対宿主病のコントロールが造血幹細胞移植治療の成否を左右する。そのため移植片対宿主病の克服は造血幹細胞移植医療を安全かつ効果的に推進するために必須である。本研究により、今まで困難であった移植片対宿主病の早期客観診断が可能性が示唆された。さらに本研究で同定した分子は治療標的分子である可能性が示唆され、造血幹細胞移植の安全で有効な活用に重要な意義をもたらした。
|