研究課題/領域番号 |
16K08749
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 梅花女子大学 (2017-2018) 近畿大学 (2016) |
研究代表者 |
河原 佐智代 梅花女子大学, 食文化学部, 教授 (60297629)
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研究分担者 |
本園 千尋 九州大学, 医学研究院, 助教 (10642910)
宮澤 正顯 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | B細胞 / 中和抗体 / レトロウイルス / TLR7 / ウイルス誘発がん / 内在性レトロウイルス / レトロウイルス誘発がん / TLR |
研究成果の概要 |
レトロウイルス感染に対する生体防御反応に関して、本研究では特にB細胞に発現するTLR7(ウイルスの核酸等を認識する受容体)の働きを解析した。B細胞に発現するTLR7のみを欠いても、ウイルス特異的濾胞T細胞の活性化があればウイルスを中和するに充分な抗体が産生される。しかし、レトロウイルス誘発白血病の発症を制御するには、B細胞特異的TLR7の発現が必須であり、またその発症に内在性レトロウイルス(細胞ゲノムに存在するレトロウイルス)の発現が関係することがわかった。つまり、B細胞特異的TLR7は内在性レトロウイルスの発現、あるいは外来性と内在性レトロウイルスとの組換えの制御に必須であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、B細胞に発現する自然免疫センサーであるウイルス核酸受容体TLR7が、レトロウイルス感染誘発白血病の発症を制御すること、またその白血病発症に内在性レトロウイルスが関与している可能性を示唆した。自然免疫センサーは自己成分の内因性物質にも応答するポテンシャルがあることからも、本研究成果は、ウイルス感染の新たな制御・予防法の開発だけでなく自己免疫疾患等の発症機序を考える上でも有用な情報になると考える。
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