研究課題/領域番号 |
16K08754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
川上 恭司郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90589227)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エクソソーム / ミクログリア / 神経炎症 / プロテオーム / ヒストン |
研究成果の概要 |
本研究は神経炎症時に脳内のミクログリアから放出されるエクソソームの特徴を明らかにすることを目的とし、①LPS処理し炎症を惹起した培養ミクログリア細胞から放出されたエクソソームのプロテオーム解析を行い、エクソソーム内で発現変化を示すタンパク質を同定した。②炎症時に放出されるエクソソームが培養ミクログリア細胞を活性化することを確認した。③マウス脳組織内に存在するエクソソームの単離法を改良するとともに、細胞特異的脳エクソソームを免疫沈降法により単離できることを確認した。以上、神経炎症に伴い脳内ミクログリアから放出されるエクソソームの役割の理解に必要な基盤的な情報と方法論を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳内の細胞から放出されるエクソソームの役割はいまだ不明な点が多いが、エクソソームは標的細胞へ到達し、その細胞での遺伝子発現を変化させること等が報告されている。アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患で脳内におこる変化はエクソソームにも影響を与えるものと予想される。今回得られた基盤的な情報と方法論は、神経炎症に伴いミクログリアから分泌されるエクソソームの役割の解明および神経変性疾患の病態の理解に役立つものと考えられる。
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