研究課題
基盤研究(C)
マラリア原虫雌雄成熟ガメトサイト(生殖母体)は、ヒトから媒介蚊への伝播を担う唯一のステージである。ガメトサイトで発現される遺伝子群がコードするタンパク質は蚊への伝播阻止戦略・薬剤開発の重要な標的である。本研究は雌性ガメトサイト特異的転写因子AP2-F(APETALA2 in female gametocyte)を発見し、AP2-Fが制御する全標的遺伝子を同定した。AP2-Fが制御する遺伝子群は雌ガメトサイトの成熟から蚊内のガメートさらには蚊中腸侵入ステージであるオオキネートの形成に必須の遺伝子まで、蚊への伝播に必須の一連の遺伝子群が含まれていた。
本研究ではマラリア原虫のヒトから蚊への伝播を担うステージである雌性ガメトサイトを対象とし、一つの転写因子AP2-Fを手掛かりとすることで、雌性ガメトサイトで発現される遺伝子群を同定した。本研究で得られた成果は、マラリア伝播阻止戦略における新たな候補抗原開発に貢献する。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)
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